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古古古米が家畜のえさになる値段は5キロ83円なのになぜ2000円で売るの?

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令和の米不足で小泉進次郎氏が緊急に市場にお米を出そうと、かなり古いお米を一斉に出してきました。

これに関し、実際農家の人の意見としても、食用には適さない状態であり、味も落ちて、家畜のえさにしかならないお米と評価。

これに対し、立憲民主党の原口議員が「古古古米は家畜用だろう?5キログラム83円のものが何故、2000(円)もするのか?」と指摘したことで注目されました。

原口
原口

古古古米は家畜用だろう?5キログラム83円のものが何故、2000(円)もするのか?

餌という表現で一気に市場に出したら、売れ残り、やはりおいしいお米最近まで食べていた日本人には受け入れがたい状況が見えてきた。

なぜこの価格差が出たのかという疑問が炎上しています。

この価格差の背景を解説します。

5kg83円と2,000円の価格差の真相

83円の正体について

83円は「古古古米」の処分価格でした。

  • 2021年産の古いお米(3年以上経過)
  • 家畜用飼料として処分する際の価格
  • 完全に原価割れした処分価格
  • 農家の個人的な余剰米の処分価格

2,000円の内訳について

一方、店頭で販売される2,000円のお米は:

  1. 政府備蓄米の入札価格: 30kgあたり2,500~3,000円
  2. 流通・加工コスト:
    • 玄米から精米への加工費
    • 袋詰め・包装費
    • 輸送・保管費
    • 品質検査費
  3. 卸売・小売マージン:
    • 卸売業者の利益
    • 小売店の利益

という事で、処分するしかなかったときには、捨てるのはもったいないから、餌としてでも売ろうとしたときの価格が83円でした。

83円は処分価格であり、今回、人が食べるために準備した政府備蓄米の価格ではないことが重要なポイントです。

現在の米価格が高騰した理由は?

主な要因

  1. 天候不順による収穫量減少
    • 2023年の猛暑による品質低下
    • 気候変動の影響
  2. 需要の増加
    • インバウンド需要の拡大
    • 家庭での消費増加
  3. 流通構造の変化
    • 集荷業者を経由しないルートが過半数を占める
    • 投機的な買い付け競争
  4. 生産コストの上昇
    • 肥料・燃料費の高騰
    • 人件費の上昇

2024年夏の南海トラフ地震臨時情報発表後の買いだめ行動も価格上昇の一因とされています。

農家の声を聞くと、田植えの機械も1台何千万円もするが、何年かで買い替えないとならない。

田植えや脱穀などに使う機械が買えず、小規模農家は農業を続けるのが厳しくなりつぶれて生産量は減っているといい声もある。

3番の理由だが、小規模農家がスーパーに直接おろすことはできない為、普通は農協が代わりに仲介して農家からお米を買ってくれる。

5キロ当たり農協は80円強ぐらいの手数料で卸業者に売るのだが、最近は農協を通さず、卸業者が必要な量に合わせて、高くても個人間で先物取引して、高くても買って、欲しいところに売るような業者が増えた。

そのため、生産量よりかなり農協に集まるお米が減り、消えたお米問題が起きた。

その消えたお米は、高い値段で先に必要だと言われるところの為に農協通さず買い取ったもので、農協を通しての価格よりはるかに高い金額で取引することになって当然値上がりをした。

また今になってスーパーにどこからともなくブランド米が並び始めたことから、買い占め業者があわてて手放し始め様子もバレてきた。

日本人が食べるお米が5000円近いのに輸出米が海外でなぜ2000円代で売られてる?

日本人が餌に今までされていたお米を我慢して食べなければならないのに、いまだになぜ海外に輸出してるの?

しかも、カリフォルニアのスーパーに、滋賀県で作ったお米が2000円ぐらいでスーパーに並んでいる様子が紹介されました。

理由は、輸出米には政府が助演金を出しているから安く出荷できる。

日本国内消費のお米には助演金がないので、そもそも値段が違うと言います。

輸出用に政府がお金を出しているというのも不思議ですが、主食としてる日本人が日本で作った今年のお米が食べれず、海外に今年のお米を安く卸してるということこそ、改善の余地ありではないでしょうか。

この輸出分を国内消費に回せばいいだけのように思うので、まずこのお米を国内消費用に回さないのかと、これも炎上してますね。

これについては別記事で説明します。

古古古米の価格になぜ大きな差が出たか まとめ

83円と2,000円の価格差は

  • 83円: 古古古米の家畜用飼料としての処分価格
  • 2,000円: 人間が食べる精米された最終商品の価格

この価格差は、商品の品質・用途・流通段階が全く異なることにより生じたものという事のようですね。

たしかに、餌として売る場合は精米なく、流通にかかるお金、きれいに袋詰めしたりといった手数料も必要なかった時の価格でした。

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